director's voice

m a n a m i/金属装身具

Q1
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
地金の持つ美しさが伝わる貴金属装身具。
イタリア伝統彫金技法を用いて、繊細な手仕事で表現したジュエリーを制作しています

今展には、新作を含むメインは地金のみを用いて、西洋建築や装飾に着想を受けて作り上げたコレクション、その他にも今回は1点ものの天然石を用いた作品も出品します。

固く冷たい金属が、手で加工することで体温が伝わる感じや、表面の加工ひとつで雰囲気が劇的に変わる様がとても魅力的で、繊細ながらも存在感のある地金メインのジュエリーを多く展開しています。

特にメインで展示する「simbolo (シンボロ : シンボル・象徴を意味する伊語)」というコレクションは、ローマにあるカンピドッリョという広場に描かれたデザインをモチーフとして製作しています。

今回はモチーフと作品の関係性や制作中の様子などが伝わるようなイメージムービーもご覧いただけるよう準備しております。


simbolo : dramatica (シンボロ ドラマティカ/ネックレス)


simbolo : largo (シンボロ ラルゴ/リング)


geometrico : infinito (ジオメトリコ インフィニィート / リング)


onde : choker (オンデ/チョーカー)


naturalità (ナチュラリタ /リング)

Q2
m a n a m iさんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
イタリアのオルヴィエートという都市の伝統工芸であるひとつひとつ手描きで描かれたceramica(陶器)。
とても素晴らしく何か手元に残したいという思いで持ち帰ってきたcash trayです。
今回の展示の際もお会計のタイミングで使用する予定です。

美しいcash trayですね。
m a n a m iさんは、ジュエリーの西洋彫り技術を学ぶために単身イタリア・ローマに渡られたそうです。
ハイジュエリー制作に携わる現役の彫金職人・西洋彫り職人のもとで6年間修行をして帰国。
2021年に 「m a n a m i」ブランドを立ち上げられたところです。

金属、地金そのものの美しを際立たせる手の仕事が、その作品にはこまやかに息づいています。
ニッケ鎮守の杜、入って左側にまわってベンチの脇。
イタリアと日本の繊細な美しさが響きあう装身具が並びます。

m a n a m iさんのホームページはこちらです。
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